レーザーレーサー水着(スピード社)について

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スピード社 レーザーレーサー水着について

北京オリンピックの開催まで、あとわずかに迫ってきました。聖火のリレーのときも、もめにもめてるだけに、大変な幕開けとなるような予感がする北京オリンピックですが、ここにきてまた大騒ぎになっているのが水泳選手が着る水着の問題です。

スピードインターナショナルの研究開発チームであるアクアラボがNASAをはじめとする国際的な研究機関の協力を得て、3年以上の歳月をかけて開発したのが「LZRRACER」。
ここにきて誰もがその素晴らしさに驚きと、戸惑いを感じています。ましてや、それを着るかどうかの選択を自己責任で本人の意思にゆだねられる選手の心中は穏やかではないようです。

では、いったいそのレーザーレーサー水着の特徴とはどんなものなのでしょうか?

1.超薄型でパワフル、抵抗が少ない超軽量素材の「レーザーパネル」を、戦略的にスイマーの体に装着することで、より、効果的なストリームラインを形成して抵抗を軽減する。
2.完全にカバーされるように内側に溶着されたファスナーは、非常にフラットで流体力学的にも優れた効果を発揮する。
3.スピード・レーザー・レーサーは、世界初の完全無縫製型ボディースーツである。超音波で溶着された繋ぎ目は非常にフラットで、かつフレキシブルな流線型を描くように作られている。

そして、その速さの秘密の一つは「軽さ」と言われています。
1.既存の競泳水着素材と比べて、約1/2の重量 (スピード社比) となる。
2.吸水性が非常に低いため、水中では既存の競泳水着素材と比べると1/3の重量 (スピード社比) となる。

もう一つの秘密とは装着するのにも困難なほどの「キツさ」にあるそうです。
1.スイマーのボディをコンパクトにすることで、受動抵抗を大きく軽減する。
2.抵抗が大きい部分を抑えることで、効果的なストリームラインを形成する。
3.強い着圧で、筋肉の無駄な振動 (波打ち)を抑制する。

現在、「レーザー・レーサー」はヨーロッパの工場で作っているそうですが、1日70枚しか製造ができないということです。それというのも、「無縫製」 の素材を作ることが非常に困難だからです。
米国のフェルプスら一流選手の多くも着用しており、最も高価なモデルのもので約7万円ほどします。

日本水連は英スピード社の「レーザー・レーサー」(LR)を着用した選手が世界記録を連発する現状を受け、オフィシャルサプライヤー3社(ミズノ、アシックス、デサント)に水着の改良要求を出し、その改良水着を試した選手らの意見を聞き、要望が出た場合には、3社以外の水着の使用をオリンピックで認めるかどうかを判断するとしました。

しかし、日本水連はミズノ、アシックス、デサントの国内3社と水着提供の契約を結んでいます。また、企業とのつながりは、選手側にもあります。
日本のエース、北島康介選手(日本コカ・コーラ)はミズノとアドバイザリー契約。松田丈志選手、中野高選手はミズノスイムチームの所属。柴田亜衣選手らチームアリーナの3人はデサントの社員ということで、なかなか本音で語るのは難しそうですね。
日本代表の上野広治監督は「オリンピックは4年に1度。悔いのないようにさせたい。そのための障壁があれば、戦うしかない」と語っていました。

そんな中、競泳の北京オリンピック壮行会を兼ねたジャパンオープン最終日、男子200メートル平泳ぎで、英スピード社製水着レーザー・レーサー(LR)を着用したアテネオリンピック金メダリストの北島康介選手が、2分7秒51の世界新記録を樹立したのです。
日本水泳連盟は、北京オリンピックで日本代表が着る水着はどのメーカーの製品でも自由とすることを決め、2008年6月10日の常務理事会で正式決定しました。北島康介選手もLRを着る決心を固めたようです。

北京オリンピック開幕直前に勃発したドタバタ劇。オフィシャルサプライヤー3社も、たったの3週間という短い間で改良水着を作ったものの、3年の年月をかけて作った英スピード社には、さすがにかないませんでした。
それでもミズノが発表した新作水着は、時速100キロ以上で泳ぐカジキの体表面を研究し、生地にはそのぬめりと同様のジェル加工がほどこされ、水になじませて少しでも抵抗を減らそうという「カジキ水着」という画期的な物でした。
しかし、着比べた関係者によれば、機能性はやはり「レーザー・レーサー」に軍配が上がるということです。

「レーザー・レーサー」を着用した人によれば、他の水着との一番の違いは浮力なのだそうです。とくに脚の部分が浮きやすく、水の抵抗を受けにくい姿勢(ストリームライン)が作りやすいということです。
競泳代表の上野広治監督は「選択肢が増えた。31人の選手がどう考えるか。(水着は)本人が選ぶ。」と選手の意向を尊重する考えをあらためて示した。

スポーツのおもしろさは本来、よりイーブンな条件でアスリートが力や技、気持ちなどを競うところにあると思います。用具の進歩は競技の発展に欠かせないことですが、その優劣で明らかな差が出る状況では、やはりおもしろくありません。

北島康介選手が、Tシャツに「泳ぐのは僕だ」とプリントしていましたが、まさに、泳ぐ選手たちがやはり主役であるべきだと思います。
選手一人ひとりにドラマがあり、夢があり、感動があるように、4年に1度のオリンピックを、悔いのない形で終わらしてもらいたいと願うのは、私だけではないと思います・・・

追加記事6/20
スピード社レーザーレーサー装着に『秘密兵器』登場!

はじめてレーザーレーサーを着用する女子選手は、着替えに約30分要すると言われていますが、スピード社からもっと早く着替えるための『秘密兵器』が登場したそうです。
その秘密兵器は、5本指のに滑り止めがついている白い布製の手袋だそうです。これは、足から少しずつ水着をたくし上げる際に役立つそうです。

また、レーザーレーサーが競技中に破損するなどの事故もあったため、レーザーレーサー担当者は「股間まで確実に水着を上げてから上半身にいってください。太ももあたりで面倒になって、無理やり上げると、肩の部分がきつくなったりします」との注意事項を伝えたそうです。

 

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