カルメン故郷に帰る(木下惠介監督):映画レビュー
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木下惠介監督の「カルメン故郷に帰る」を観ました。
カルメン故郷に帰る
木下惠介監督は、黒澤明監督と同じ年(昭和18年)にデビューしています。木下惠介監督は、1960年代まで黒澤明監督と並ぶ日本映画の両雄と見なされていたそうで、国内での評価はむしろ黒澤監督を上回ることが多かったそうです。
「豪快で男性を描くのがうまい黒澤明」、「繊細で女性を描くのがうまい木下惠介」というふうに比較され、ライバルと見なされてきたそうです。
そして、この「カルメン故郷に帰る」は、日本ではじめてのカラー長編映画(当時は、総天然色映画と言ったそうです)だそうです。
当時のカラー映画には技術やコストの面で問題が多かったそうで、万が一、「カルメン故郷に帰る」がカラー映画として満足できる作品にならなかった場合は、カラー撮影そのものをなかったことにして、従前のモノクロ映画として公開することを内約していたそうです。そのため、「カルメン故郷に帰る」はまずカラーで撮影を行い、それが終わってからモノクロの撮影を行うという、二度手間をかけて撮ったそうです。
さらに、カラー色を強調するために、靴や草にまでペンキを塗って撮影したそうです。
あらすじ:田舎の村で育った娘・おきん(高峰秀子さん)は、家出をして東京で、リリィ・カルメンという名のストリッパーになっていました。彼女は男性たちを魅了するストリップ(裸踊り)を芸術だと信じて疑いません。
そして、おきんは同僚の踊子・マヤ朱美(小林トシ子さん)を連れて故郷へ錦を飾りに帰ってきます。村から芸術家が出たと、村人たちもおきんの帰郷を歓迎します。そして、故郷でストリップ興行を行うことになるのですが・・・
感想:いやいや、きれいな映画です!! 日本初のカラー映画とは思えないほど、すごい鮮やかな色が出ている映画ですね。今の映画よりきれいなんじゃないか??と思うほど、きれいです(笑) これは、当時の保存方法(三原色分解方法)が、すばらしかったからみたいです。
ストーリーもすばらしいですね。基本的には、コメディーです。けっこう笑いました。笑いって、その時代の感性のモノなので、昔の笑いは、けっして今見てもおもしろいということにはならないんですが、この映画はけっこう笑えるところがありましたね。お父さんの娘を思う切なさや、村民たちの怒りの中に笑いがありました。やっぱり、笑いは切なさの中にあるんだな~と、痛感した作品でした。
木下惠介監督の作品は、まだまだあるので、もっともっと見ないとダメっすね。
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